疾患別最新医学ニュース(関節リウマチ)7

緑茶に含まれるカテキン(EGCG)が関節リウマチの炎症、関節損傷の連鎖反応を抑制する可能性

緑茶に含まれるカテキンが関節リウマチの炎症および関節損傷を軽減する可能性がある。

これはSalah-uddin Ahmed, PhDをはじめとするミシガン大学医学部の研究者らが米国実験生物学会連合(FASEB)年次集会 Experimental Biology 2007(ワシントンDC、4月29日)で発表したものである。

同博士らの予備実験の結果は、緑茶に含まれる化合物カテキン(EGCG) が関節リウマチ(RA)の治療薬として期待できる可能性を示している。

同博士らは、関節リウマチ滑膜線維芽細胞と呼ばれる関節細胞を検討した。

まず、一部の関節リウマチ滑膜線維芽細胞にEGCG処理を施した。比較のために、他の滑膜線維芽細胞にはEGCG 処理を施さなかった。

次に、両滑膜線維芽細胞群を関節リウマチに関連する炎症性化学物質に24時間さらした。

EGCG非処理細胞と比較して、EGCG処理細胞では、他の2種類の炎症性化学物質の産生の低下が認められた。実際に、実験時、最高試験用量のEGCGは、確かにそれらの炎症性化学物質の産生を抑制しました。

さらに実験を実施した結果、EGCGが炎症および関節損傷に関連する化学連鎖反応を阻害することが判明しました。

「この研究から得られた結果は、EGCGが関節リウマチの関節破壊の抑制に有用である可能性があることを示唆している」と、Ahmed博士らは記しています。

この研究では、緑茶を飲むことで同じ効果が得られるかどうか、この効果を得るためにどのくらいの量の緑茶が必要であるかについては確認されていません。

Experimental Biology 2007, Washington, D.C., April 28-May 2, 2007. News release, Federation of American Societies for Experimental Biology.

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