乳がんの術後は術直後から数十年後まで、乳がん手術に伴ってリンパ節を郭清すると腕が腫れます。
乳がんのリンパ節生検だけでも腫れることがあります。これは、リンパ管は老廃物の中でもタンパク質などの大きな分子を除去するシステムで、リンパ節を取り去ってしまうとリンパ管システムが破たんし、皮下組織にタンパク濃度の高い液体が貯留することが原因となっています。
手術が生命の流れ、システムをせき止めるために起こる合併症の良い例です。治療は弾性包帯などを用いた圧迫、患肢の挙上、運動などを総合的に組み合わせます。