疾患別最新医学ニュース(認知症)3

アルツハイマー病の最新知見脂肪と砂糖の過剰摂取がリスクに

カロリンスカ研究所(スウェーデン・ストックホルム)のSusanne Akterin氏らは、高脂肪で糖分とコレステロール含有量の多い飼料を9か月間マウスに与えた後、マウスの脳を調べました。

その結果、アルツハイマー患者の脳と同様の化学変化が確認されました。その1つは、タウ蛋白質のリン酸化です。リン酸化タウ蛋白質はアルツハイマー患者の脳に見られる神経原線維変化を形成します。

飼料に含まれるコレステロールが記憶保存に関与するArc蛋白質の減少をもたらすことを明らかにされました。

脂肪や砂糖の大量摂取では、脂肪組織が肥大します。肥大した脂肪細胞は、炎症性物質を脳を含めた全身に放出するため慢性炎症がくすぶります。食事からの抗酸化物質の摂取量が少ない場合、アルツハイマー罹患リスクが増大することが過去の研究から示唆されていますが、これも慢性炎症によるフリーラジカルの放出がアルツハイマーの発症に関与していることを示唆しています。

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