エンテオス最新健康ニュース(45)

座位時間増加で全死亡リスク上昇、身体活動時間に関係なく

座っていることの多い生活と慢性疾患との関係が示唆されています。

今回、オーストラリアの成人22万人超を対象に1日当たりの座位時間と全死亡リスクとの関連について検討したところ、座位時間が長くなるほど全死亡率の上昇が示されたという結果が論文報告されました(Arch Intern Med 2012; 172: 494-500)。この関連は身体活動時間には左右されなかったとことも報告されましたがこれは意外でした。

座位時間が長くても、その後身体活動で挽回できるものではないという結果です。座位時間そのものを減らすことが健康に良いということですね。確かに長生きの人は畑仕事など一日体を動かしていますね。

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→オーストラリア・サウスウェールズ州の45歳以上の一般男女を対象とした前向きコホート研究45 and Up Studyの登録データ(2006年2月1日〜08年11月30日)から、1日24時間当たりの座位時間などの回答が得られた22万2,497人を対象とした。

対象者の主な背景は、女性52.4%、過体重・肥満62.0%、自己申告による健康状態「良」または「優」86.7%、1日当たりの座位時間8時間超25.2%、1週間当たりの身体活動時間150分超75.0%であった。

1日当たりの座位時間を、0〜4時間未満(1,125人)を対照群として、4〜8時間未満(2,489人)、8〜11時間未満(1,142人)、11時間超(649人)に4時間ごとで区切り、分類した。62万1,695人・年(平均2.8年)にわたり追跡した結果、5,405例の死亡が認められた。

Cox比例ハザード回帰分析により、性、年齢、BMI、喫煙状況、自己評価による健康状況、身体活動などで補正した全死亡のハザード比(HR)を求めた。その結果、対照群に対するHRは、4〜8時間未満1.02(95%CI 0.95〜1.09)、8〜11時間未満1.15(同1.06〜1.25)、11時間超1.40(同1.27〜1.55)と、座位時間が長くなるほど全死亡リスクの上昇が示された。

また、4つの座位時間分類による全死亡のHRの傾向を検討したところ、座位時間分類が1つ上がる(座位時間が長くなる)ごとに全死亡リスクが11%上昇することが分かった〔HR 1.11(95%CI 1.08〜1.15)〕。座位時間の人口寄与割合は死亡率の6.9%に相当することが示唆された。

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