エンテオス最新健康ニュース(44)
米国癌(がん)協会が癌予防のための公共活動を推奨
近年増加する癌は、環境因子が主要な引き金となって全身に慢性炎症が起こることが原因です。今回、米国癌協会(ACS)は、その環境因子を重要視し、「癌(がん)リスクを低減できる健康的な行動には、地域社会(コミュニティー)の支援が極めて重要である」とする最新の癌予防のための食事と身体活動のガイドラインを発表しました。
癌リスクを低減する方法に関する4つの主要な推奨は、生涯を通して健康な体重を達成・維持する、運動をする、野菜中心の健康的な食事をする、アルコールを控えることであり、各推奨事項にはそれを補強する推奨項目がいくつか含まれています。
以下参考にされてください。
<体重>
- 標準体重を下回らず、痩せた状態を生涯維持するように心掛ける。
- どの年齢でも余分な体重を避ける対策を講じる。
- 過体重または肥満の人ではわずかでも体重が減少すれば良いスタートであり、健康上の便益がある。
- 健康な体重維持の重要な方法には、定期的な身体活動と高カロリー食品・飲料の摂取制限がある。
<身体活動>
- 成人は週に150分以上の中等度または75分以上の高強度の身体活動、もしくは同等になる組合せを行う。小児と十代若者は1日1時間以上の中等度または高強度の運動、週3回以上の高強度の活動を行う。
- 座る、横になる、テレビを見る、その他のスクリーンによる娯楽など、座って行う行動を制限する。
<食事>
- 1日2.5カップ以上の野菜および果物を摂取する。
- 加工肉および赤身肉の摂取を避ける。
- 精製食品でなく全粒粉を選択する。
<アルコール>
- 男性は1日2杯、女性は1日1杯までにする。
また、個々の癌予防のライフスタイルや行動を支援するための地域社会活動の勧告も含まれている。公共、民間、地域社会の組織は国、州、地方レベルで協力し、以下のような政策および環境にする必要がある:
- 地域社会や職場、学校にて手頃で健康的な食物へのアクセスを拡大する。
- 特に若者に対し、栄養価の低い食品・飲料の促進やアクセスを低減する。
- 学校および職場での運動、地域社会でのレクリエーションおよび移動に安全かつ楽しくアクセスできる状況を創出する。
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