エンテオス最新健康ニュース(7)

アルコール1日1杯で女性の発がんリスクが増大

女性ではたとえ1日1杯のアルコール摂取でも、がんリスクを増大させるとの大規模研究の結果が報告されています(Journal of the National Cancer Institute(2009; 101: 296-305)。

1996~2001年に英国の乳がんスクリーニング・クリニックで検査を受けた女性128万296人(45~75歳)の記録を調査しました。 平均7年間のフォローアップ期間中に発症したがんの情報は英国がん登録から収集し、同期間中に6万8,775人が、がんと診断されました。

検討の結果、1日1杯(アルコール10g相当)の飲酒は1,000人当たり年間11例の乳がん増加と関連することが認められました。口腔がんと咽頭がん、直腸がんは、1日1杯の飲酒では1例、食道がん、肝がん、喉頭がんでは0.7例の増加でした。

また、飲酒が1杯以上の場合は、さらに多くのがんが発症することも明らかになりました。飲酒量が1杯増えるごとに追加で発症するがんの数は1,000人当たり15例増えました。また、観察されたリスク上昇は、摂取するアルコールの種類とは無関係だったようです。

お酒に強い欧米人で一日一杯の飲酒で発がんリスクが増えるということは、機会飲酒以外は控えるということですね。赤ワインでは健康効果があるという結果がありますが、これも程度問題でしょう。

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