野菜、果物、豆類、全粒穀物、魚、鶏肉に富む食事を取る女性では、心血管疾患による死亡およびあらゆる原因による死亡のリスクが減少する可能性があるという結果が 著名な医学雑誌に報告されました(Circulation. Published online June 23, 2008.)。
心筋梗塞、狭心症、冠動脈手術、脳卒中、糖尿病、癌のなかった女性72,113例を対象として、食習慣と、心血管疾患、癌、あらゆる原因による死 亡のリスクの関連を検討しました。1984年から2002年の追跡期間中、妥当性の確認された食物摂取頻度質問票調査を2年から4年毎に実施しました。
主な食習慣は、野菜、果物、豆類、魚、鶏肉、全粒穀物が多い「日本型」、赤身の肉、加工肉、精製穀物、フライドポテト、菓子・デザートが多い「欧米型」の2つ。
18 年間の追跡期間中に死亡した6011例中、1154例は心血管疾患による死亡、3139例は癌による死亡。多変量補正後、慎重型食事スコア上位 20%では、下位20%と比較して、心血管死のリスクは28%低く(95%信頼区間[CI]、13%-40%)、あらゆる原因による死亡のリスクは17% 低かった(95%CI、10%-24%)。
この中で欧米型食生活は、心血管疾患による死亡のリスク(22%;95%CI、1%-48%)、癌による死亡のリスク(16%;95%CI、3%-30%)、あらゆる原因による死亡のリスク(21%;95%CI、12%-32%)の増加に関連していていました。
食生活は生活習慣の中でも重要な位置をしめています。生活習慣改善で自然治癒力、「ミトコンドリア」力を高めましょう。