疾患別最新医学ニュース(口内炎)8

口内炎(口腔感染)と冠動脈疾患に関連

口腔感染によって持続的な口内炎が起こり、免疫系が刺激されると、身体の他の部位で炎症が惹起され、冠動脈疾患(CAD)につながることが示唆されていました。

今回、唾液中の抗体のクラスが異なると冠動脈疾患(CAD)へのリスクも異なることを示す研究結果が報告されました(Journal of Dental Research(2010; 89: 389-394)。

今回の研究では、CAD患者256例と非CAD患者250例を対象に、多変量ロジスティック回帰分析が行われた。年齢、性、喫煙、糖尿病、高血圧 によって調整した結果、IgA価がCAD発症、C反応性蛋白(CRP)、歯科用の炎症スコア(Asymptotic Dental Score)と相関する一方、IgG価は逆相関することがわかりました。

IgAは粘膜・扁桃で生産される抗体です。口内炎(口腔感染)を引き起こすウイルス・細菌は、口腔粘膜・扁桃から侵入してきますので、IgAの値が高いと炎症反応が高くなるのは容易に想像されます。

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