疾患別最新医学ニュース(膠原病)9

膠原病の慢性疼痛症状と気象変化

関節リウマチ、線維筋痛症、リウマチ性多発筋痛症などの膠原病による慢性的な痛み症状は、天候に左右されることが多数報告されています。

気象要因のうち特に気圧、気温、湿度の変化が痛みを増悪させます。実際、雨の降る日や風の強い日には関節リウマチの患者さんは一様に痛みが増強すると言われます。

名古屋大学環境医学研究所で、動物実験(ラット)よって気圧の変化が痛みを増強するかどうかを調べられました。その結果、気圧の低下でラットの痛み行動が増えたという結果が出ました。気圧が下がると、自律神経の交感神経が緊張し、血圧が上がることが分かりました(ノルアドレナリンの血中濃度が上昇)。

交感神経が持続的に緊張すると、末梢の血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。末梢の組織では栄養と酸素不足が起こりますので、虚血のサインといわれる疼痛物質が産生されます。これが疼痛を増強させていると考えられます。

気象要因は目に見えませんが、エネルギーですから私たち生体に影響を及ぼすのは当然といえます。

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