疾患別最新医学ニュース(膠原病)8

膠原病(SLE)に対する新しい生物学的製剤リツキシマブについて

リツキシマブは現在、日本ではB細胞リンパ腫にのみ保険適応されています。米国では、関節リウマチに対しTNF阻害薬が無効である患者さんへの第二選択としてリツキシマブが承認されています。

この薬剤は、炎症に深く関与するリンパ球B細胞の抗原に対する抗体です。つまり、B細胞の活性化を防ぎ、炎症の進行を止めようとするものです。

海外では、代表的な膠原病である血管炎症候群、SLE、皮膚筋炎、シェーグレン症候群に対する臨床試験が進行中です。

日本では、ステロイドおよび免疫抑制剤が無効のSLE患者さん19例を対象にリツキシマブが臨床試験されました。その結果、14例でSLE疾患活動性指標が0になり、寛解状態になりました。この結果からさらに14例でSLE患者さんの臨床試験(臨床第I/II 相)が実施されましたが、4例では全く効果がなかったと報告されました。

副作用として血栓症があり、注意が必要です。膠原病に対する効果・副作用については、さらなるデータの蓄積が望まれます。

疾患別最新医学ニュース(膠原病)目次

疾患別最新医学ニュース目次

ご注文はこちら
Copyright (C) 自然治癒健康食品のエンテオス. All Rights Reserved.