世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は8月10日、昨年6月の大流行宣言から1年2カ月を経て、大流行の終息を宣言しました。
新型インフルエンザは豚インフルエンザウイルスが、人に感染しやすく性質を変えて生まれた弱毒性のH1N1型。昨年4月下旬、メキシコや米国などで感染が確認されました。
発生認定の昨年4月27日から今年8月1日時点までに感染が確認されたのは214カ国・地域で、少なくとも1万8449人が死亡。日本では今年6月末に死者が200人。
チャン事務局長は今回の終息宣言した理由について「豚インフルエンザ流行の度合いが季節性インフルエンザと同程度になったと認められること」を挙げました。
WHOは7月の終息認定を目指しましたが、インフルエンザの流行シーズンに入っている南半球の委員らから異論が出て「6」の水準が据え置かれていたようです。
日本の厚生労働省もこれに見習い、流行の仕方などに例年の季節性インフルエンザと大きな違いが見られなければ、感染症法に基づく「新型」から外す。新型の指定が外れると、昨年の発生当初に実施された徹底した検疫やウイルス検査などは行わなくなり、高校や大学、専門学校は集団発生の報告が不要になります。またワクチン接種の推奨は終了し、低所得者への接種費用の補助もなくなります。
ワクチンメーカーもかなり儲かりましたね。次のウイルスもすでに仕込まれていますので、要注意です。